みなさんこんにちは!今回はブロック塀についてお話していきます。地震などの自然災害で倒壊してしまう前に見直ししませんか?気になる劣化症状などについて解説していきます。
ブロック塀の特徴
ブロック塀とは、コンクリートブロックに鉄筋を通して建てられます。隣の家や道路との境目を明確にするためだったり、高さを出すことで目隠しの役割も果たします。燃えにくいコンクリートと金属で構築されるため防火にも役立ち、さらに防風効果や遮音効果も高いです。
ブロック塀の耐用年数
手入れを怠らなければブロック塀の耐用年数は最大で30年と言われています。ブロックの厚さで耐用年数に違いがあり、15cmで30年、12cmで15年、10cmで12年程度です。しかし実際にはこの目安の耐用年数よりも早く修理が必要になるケースが多く見られます。
ブロック塀の劣化症状と危険性
劣化症状
ブロック塀はコンクリートでできてるため、とても耐久性は高いですが、たくさんのブロックを積み上げているため、衝撃を受けると割れてしまったり、倒壊する恐れがあります。
それに毎日直射日光や雨風にさらされているため劣化を防ぐことは難しいのです。ブロック塀は積み上げる際に強度を保つため鉄筋を通し、モルタルを流し込んで固めて施工します。アルカリ性のコンクリートに二酸化炭素や雨水が入り込むことによって、『中性化』という現象が起こります。この現象が起こってしまうと強度を保つために中に通した鉄筋が錆びてしまうのです。
劣化が始まるとどのような症状が出るのか知っておきましょう。
欠けやひび割れがある
欠けやひび割れがあると、中の鉄筋が錆びて膨張している可能性が考えられます。鉄筋は錆びると細くなって折れる危険性もあるので、ひびなどに気づいたら早めの対処が必要です。
その部分から雨水などが侵入してどんどん劣化が進んでしまわないようにこまめな点検が大切ですね。
カビや苔が生える
コンクリートは二酸化炭素や雨水によってもろくなるとカビや苔が生えることがあります。つまりカビや苔が生えているとコンクリートが弱ってしまっているサインなのです。
ご自宅のブロック塀、大丈夫ですか??
白華現象が起こる
白華(はっか)現象とは、コンクリートに白い生成物が発生する現象のことです。白華現象は内部から成分が染み出てきている状態のため、コンクリートの内部の劣化が進んでいる可能性を疑ったほうがいいでしょう。
成分に害があるわけではないですが、劣化のサインかもしれないので注意が必要です。
傾きやぐらつきがある
ブロック塀が傾いていたり、押すとぐらつきがある場合は危険が迫っています。地震などで簡単に倒壊してしまう恐れがあるので早めの対処をお勧めします。事故が起こってしまってからでは遅いです。責任は所有者がとらなければなりません。
ブロック塀の基準
地震の影響で倒壊の恐れ
ブロック塀は施工の基準で最低限守らなければならない点があります。
- 高さが2.2m以下であること
- 壁の厚さが15cm以上であること(高さ2m以下の場合は10cm)
- 9㎜以上の鉄筋を縦横80cm以下の感覚で配置すること
などが規定されています。
点検項目
目検できるポイントを確認しましょう。
- 塀の高さは地盤から2.2m以下であるか
- 塀の厚さは10cm以上であるか
- 塀の高さが1.2mを超える場合、塀の長さ3.4m以下ごとに塀の高さの1/5以上突出した控え壁(※1)があるか
- コンクリートの基礎はあるか
- 塀に傾きやひび割れはないか
※1控え壁=主壁を支持、補強する壁のこと。
施工事例
【before】
【after】
(東京都世田谷)
上記の写真のように、古くなってしまったブロック塀を新しくメンテナンスすることで、外観も清潔感が増し建物を含めた全体がより明るい印象になりました。
ブロック塀のメリット・デメリット
メリット
防犯効果がある
フェンスと比べると手がかかるところがないためよじ登っての侵入は防ぐことができます。完全に空き巣被害などを防ぐことができるわけではないですが、実際にブロック塀があるのとないのでは不審者の侵入率が大きく変わってきます。人間の思考の中で視覚的な影響はとても大きいため、ブロック塀が高く設置されていると防犯効果は十分高くなりますね。
プライバシーの保護
道路から家の中が丸見えになってしまうと、カーテンを開けて過ごすことに気が引けてせっかくのおうち時間が充実したものになりませんよね。外からの視線が気にならないという方も勿論いらっしゃるかもしれませんが、気になるという意見がほとんどです。ブロック塀を設置すれば外部からほとんど中が見えなくなるので朝からカーテンを開けて陽の光を浴びる健康的な毎日を送ることができます。
メンテナンスが最低限で済む
業者にブロック塀の設置をお願いすれば耐久性の高いしっかりとした塀の設置をすることができます。面倒な日々のメンテナンスなどは不要で、自然災害が起きない限り最大で30年ほど利用し続けることができます。しかし毎日日に当たり雨風にさらされている状態なので、少しずつ劣化していきます。予め劣化症状などを頭に入れておくと災害時になどに早めの対処ができるかもしれませんね。
デメリット
圧迫感がある
長く住んでいるお住いに新しく設置するとやはり圧迫感を感じることがあります。ある程度の高さまでをブロックにしてその上の部分にフェンスを使用するなど組み合わせを工夫することで、圧迫感を軽減できるかもしれません。
日当たりが妨げられる
ブロック塀は基本的に隙間がないので、日当たりや風通しが悪くなることがあります。こちらの改善策としては、ブロックの種類に『透かしブロック』という穴の開いた種類があります。その種類をブロック塀に組み込むことで多少は改善されるでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はブロック塀についてお話しさせていただきました。劣化症状などは知っておいて損はありませんのでぜひ頭の片隅に入れておいてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
株式会社SHIMIZUではブロック塀の設置などの外構工事や外壁塗装など対応しておりますので、お家周りのことでご不明点やご相談がございましたらお気軽にお問合せ下さい。